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おはようございます。ぺんたです。
学生の貧困をきっかけに色々考えていましたが、少し面白いことが分かってきたので続編をお送りしますね。

日本人の貧困化が深く静かに進行していることはいろいろな形で報道されていますよね。学生の貧困も、親の世代が収入減に見舞われているということ。その当然の帰結として、日本の持ち家比率は長期的に下がっていくだろうな~と思っています。

そんな仮説を持ってネットで数字を拾って行ったら、裏付けが取れたようです。順を追ってご紹介しますね。

日本全体のいわゆる持ち家比率というのは下図のように、ずっと一定しています。持ち家60%前後vs賃貸35%程度で推移していて、これだけ見ると持ち家比率は下がらないように見えます。

■図■ 持ち家比率の長期推移 (C)2005-2015 ガベージニュース

gn-20140806-16

ところが、年齢階層別に持ち家比率を取ってみると20代・30代の持ち家比率が極端に低いことがわかります。

■図■ 年齢階層別の持ち家比率 (C)2005-2015 ガベージニュース

gn-20140806-17


上の図は2013年単年のグラフですが、年齢階層別の持ち家比率を時系列的に比較してみるとわかりやすくなります。下の図です。

■図■ 1978年以降の年齢階層別持ち家比率をひとつにまとめたグラフです
    (C)2005-2015 ガベージニュース

gn-20150316-11


50代よりも若い世代で1978年と比較して持ち家比率の顕著な低下が見られます。特に20代後半などは、78年に30%近くだったところが最近では10%ちょいにまで低下しています。それでも全体の持ち家率が低下しないのは60代以降の高齢者が持ち家を増やしているからです。

晩婚化による単身世帯の増加などが影響しているとは思いますが、これだけハッキリとした傾向があると、「いまの20代・30代がミドルエイジになるころには全体の持ち家比率もかなり下がると考えざるを得ません。

恐らくこうした現象の根本的な原因は所得の減少だと思います。
平成22年の国民生活基礎調査によると、平成6年をピークに世帯所得がどんどん減っています。

■図■ 世帯所得の推移 (出典:厚生労働省HP)

児童のいる世帯ではピークよりも100万近く所得が減っています。
そりゃ仕送りも出来なくなるわけだ~。2-1a

更に、各年代で非正規雇用者数も増加しています。

■図■ 非正規雇用者数の推移 (出典:厚生労働省HP)
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住宅ローンは原則的に正規雇用者を対象にしていますから、住宅ローンを借りられない人たちがどんどん増えている可能性があるということです。

※ただし上の非正規雇用者数には、いままで専業主婦だった人がパートで働き出したケースなども含みますのでこの資料だけでは断定できません。あくまで状況証拠ということで・・・。


長くなりましたが、ここまで書いてきたことが当たっているとするならば、「住宅ローンを組めない世帯の増加」イコール、ファミリー向け賃貸物件(特に戸建て)のニーズが増えていくと読み取れます。

地方で暮らしている私には肌感覚とぴったり一致します。
私はこのトレンドを確かめながら事業展開していきたいなと思っています。

ご案内>
今回上から3点の図表をガベージニュースさんから拝借させていただきました。非常に興味深い記事が満載のサイトですので、一度覗いて見て下さい。面白いですよ~。
  http://www.garbagenews.net/

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