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姫路のトランプさんの失敗に至った原因を、報道資料から推測しています。頭の体操としてどうぞ!↓

◎『姫路のトランプ』銀行取引停止から読み解く教訓

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おはようございます、ぺんたです。

レオパレス21に資金を提供する白馬の騎士が現れました。アメリカの投資ファンドが570億円あまりを出資&融資してくれるそうです。
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ところが広報発表資料を読んだところ、「この内容だったら村上ファンドのほうが良かったんじゃねぇの・・・?💦」という過酷な内容でした。

◎第三者割当による新株式の発行及び新株予約権付ローンに係る第5回新株予約権の発行、連結子会社による優先株式の発行、並びに主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ 

白馬の騎士はアメリカのフォートレスグループ(の日本子会社)です。ビレッジハウスのオーナー企業だと言ったらわかりやすいですかね。
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資金提供の内容を見ると、以下の3種類に分かれているようです。

①新株への直接出資→120億円
②将来の新株発行権への出資→160億円
③資金貸付→300億円


びっくりしたのは③の300億円です。なんと金利が14.5%の5年ローン!レオパレスの入居率が基準値をクリアしたら10%にまけてもらえるそうですが、それにしても高い💦まるでサラ金です。

仮に金利が14.5%の元利均等返済だったとすると、5年間の支払総額は424億円。5年間の利払いだけで124億円にもなります(..;)

そんな「高利貸し」からお金を借りてでも資金を補充する必要がレオパレスにはありました。私が見るところ、レオパレスのジレンマは以下の通りです。

一刻も早く界壁の補修を完了しないといけない
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でもその資金が足りない
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工事完了のメドが立つまで派手な募集活動が出来ない
 ↓
入居率が低迷
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損益分岐点を割り込み、更に資金が逼迫する


という悪循環だったんですよね。今回得た570億のうち350億は界壁工事に突っ込むそうです。日本の金融機関がどこも追加融資に応じてくれなかったため、やむを得ず「高利貸し」から借りたわけです。

しかし、この資金で界壁工事が短期間で完了するならば(現経営陣の実行力しだいですが・・・)、事態は一気に好転します。実際、広報発表資料では今年12月末までに2000戸の工事を完了するとあります。恐らく来年3月末までに残る工事を完了することでしょう。そうなれば、

短期間で界壁工事完了
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TVCMなどを通じ、大々的なプロモーション再開
 ↓
入居率が漸次回復
 ↓
株価上昇!


という好循環が今後数年で期待できるわけです。この、株価上昇で利益を上げる仕掛けが①と②です。

レオパレスが直近で新規発行する株式を142円で購入するというのが①。将来新規発行する株式を142円で購入する権利を安価に買うというのが②ですので、平均価格142円ちょっとで2億5000万株弱を購入するのです。

日本人は忘れっぽい民族なので、界壁問題が完了したらレオパレス物件にもお客が戻ってきて再び過去の収益が期待できます。レオパレス株式の直近の高値は2018年4月の968円ですので、仮にここまで戻ったとしたら・・・

(968円-142円)×2.5億株=2,065億円

いやいや、世の中そんなに甘くね~よと株価上昇を控えめに見て、仮に500円で頭打ちになったとしても・・・

(500円-142円)×2.5億株=895億円

のキャピタルゲインが期待できることになります。上でご紹介した金利収入124億円と合わせて、膨大な利益がファンド側にもたらされることがお分かりになるでしょう。

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悔しいのは、こういうスキームを日本の金融機関やファンドがなぜ採れなかったのか?という点です。

570億円の投資で最大2,200億円近くのリターンが得られるわけで、米ファンドは「行ける!」と踏んだのでしょう。しかし日本の金融機関は「潰れる💦」と読みました。いや正確に言うと、貸し込む度胸が無かったというべきかもしれませんね(笑)

こういう場面の戦略性をみていると、そりゃ戦争に負けるはずだわ・・・と思ってしまいます(^_^;

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